はじめまして。Saraと申します。
「海外で就職」
と聞くと、ハードルが高いと感じる方が多いのではないでしょうか。
わたしも数か月前にシンガポール転職を決意したときは、右も左もわからずただ闇雲に行動をしていました。
ですが手順やいくつかのポイントを押さえておけば、日本で就職をするのとそんなに手間は変わらないんじゃないかと思っています。
そこで、この記事では身近に海外転職経験者がいなかった私が、日本で仕事をしながら、転職活動スタートから約2ヶ月間で内定獲得に至った経緯とアドバイスについてご紹介します。
「シンガポールに就職したい!」という方は参考になると思うのでぜひ最後まで読んでください!
この記事を書いた人:
- 名前:Sara
- 年齢:24歳 (1995年生まれ)
- 仕事:新卒で入社した人材会社で1年4ヶ月間広告営業をした後、2019年8月からシンガポールでデジタルマーケティング兼セールスの仕事をしています。
- 趣味:旅・音楽・食
- 英語力:日常会話レベルくらいだと思います。「昨日何してたの?」みたいな会話はできますが、自分がどんな仕事をしていたのかなどを詳細に伝えるのは、事前に文章を用意しないとできません。
20代女性がシンガポールで就職した方法とステップ
それでは早速、私が経験したシンガポール転職について記載していきたいと思います!
- 下準備をする(履歴書作成、求人に応募
- 選考を受ける
- 内定
こうみると、日本での転職と大きな違いはありません。ですがシンガポールならではのポイントもありますので、詳細に説明していきたいと思います。
「シンガポールで就職したい!そのためのステップを知りたい」 「就職って難しいの?高卒や新卒でもOK?」 「シンガポール転…
①下準備をしよう(履歴書作成&エージェント登録)
シンガポールで働きたい!と思ったらまず最初にすべきことは大きく分けて3つあります。
- シンガポールでの就職(転職)の流れを理解する
- 履歴書・職務経歴書・英文レジュメを用意する
- エージェントに登録をする
これから詳しく説明していきますね。
シンガポール転職の流れを理解する
実は、転職活動のフローは日本で転職する場合も海外で転職する場合もあまり違いはありません。
- 求人に応募
- 選考を受ける
- 内定・承諾
といった具合に進みます。
履歴書・職務経歴書・英文レジュメを用意する
海外転職に必要な書類、それは
- 履歴書
- 職務経歴書
- 英文レジュメ
です。
これがないと、エージェントに登録したり企業に応募することができません。また、これらは面接前にあなたを売り込む唯一の武器となります。
シンガポールは書類選考がなかなか通過しにくい傾向にあるので、あなたの経験や強みを最大限アピールできるものを作りましょう!
履歴書は、ネットによくある履歴書メーカーでものの5分くらいでささっと作成できます。また、職務経歴書・英文レジュメもネットにサンプルのようなものがあるので、それをもとに作成してみてください。
私は前職が営業だったので、成果が定量的に分かるよう務めました。(例:前年比○○%の売上達成)
エージェントに登録をする
履歴書・職務経歴書・英文レジュメが用意できたら、本格的な仕事探しです。
その前に前提として、転職には大きく分けて3つくらい手法があります。
- エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに求人を紹介してもらう
- 求人サイトや企業HPから自力で応募する
- Linkedinなどのサイトに登録し、企業からスカウトを受け取る
今回私は①の手法のみを用いて転職活動を行いました。
エージェントとは簡単に言うと、キャリアカウンセラーが無料で自社にある求人を紹介してくれるサービスです。
登録すれば、はじめに30分〜1時間ほどキャリアカウンセラーと面談するケースが多く、経歴や希望条件を加味した上で、自分に合った求人を紹介してくれます。
エージェントはこういう人におすすめ
- 転職経験がなく右も左もわからない人
- やりたいことが明確でない人
- 誰かに相談に乗ってもらいながら進めたい人
- 自分で企業HPや求人を調べる時間がない人
- これから行く国のことをあまり知らない人
関連記事:【保存版】シンガポールのおすすめ転職エージェント5選
こんにちは。シンガポール企業に現地採用として入社し、その後 現地で起業したジブおじさんです。シンガポールのおすすめ転職エージェントが知りたい!そんな方向けに実際にシンガポールで就職活動し、内定を3社から獲得したぼ[…]
ただし、エージェントの利用にはデメリットもあります。エージェントを活用する上での注意点やコツについては後ほどご紹介しますね。
②選考を受ける
エージェントに登録後は、担当のキャリアアドバイザーさんから求人を紹介してもらうことになります。
これは私や私の職場の先輩方(日本人)の経験ですが、とにかく応募からの面接設定率が低いんです!
しかも、落ちた企業からは全く連絡なし。いわゆるサイレントお祈りです。
最初はショックを受けましたが、キャリアアドバイザーさん曰く、このサイレントお祈りはわりと普通のことらしいです。
「応募後1〜2週間連絡がなければ、縁がなかったと思ってください」
途中から無駄に傷つくことはなくなりました(笑)
応募前の心構えとして、書類審査は通過しにくいことと落ちても連絡がもえらないことはぜひ頭の片隅に置いていていただけたらと思います。
それでは、書類審査を通過した場合。
日本で就職活動をするのであれば、多くの場合、一次面接はスカイプなどのテレビ電話で行われます。(中には最終面接もテレビ電話というパターンも多くあります。実際私も全てテレビ電話でした。)
当日スムーズに対応できるよう、事前に通知設定やログインできるかどうかをチェックしておきましょう。
そして私が個人的に直面したのが、どこでテレビ電話をするのか問題です。一見、大した問題ではないように聞こえますが、地味に苦戦しましたw
というのも、面接でどんなに自分をアピールをしても、周りが騒がしかったり、背景が散らかっていたりしては台無しになってしまいます。
でも、
- 周りが静かで
- それなりの声量で電話ができて
- パソコンを使うための電波があって、
- 整頓された場所
って意外と世の中にないんです。
もちろん一人暮らしなどをしていて、家でテレビ電話ができる人は問題ありませんが、私のような実家組や仕事の合間に面接を受けたい方は、事前に場所を探しておくといいかもしれません。
私は最終的に少しはずれたところにあるカフェのテラス席でテレビ電話をしました。ほとんどお客さんもおらず、席と席の間隔が広いので、自分が必死で面接を受けている様を人に悟られずに済みましたw
面接で話す内容も大切ですが、そもそも面接がちゃんと受けられるような準備は事前にしっかりとしておきましょう!
面接で聞かれること・聞くべきこと(逆質問)
新卒の就職活動で、「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」などの項目が面接でほぼ100パーセント聞かれたように、シンガポール転職でも聞かれることは概ね決まっています。
面接で何を答えるか、そして何を質問するかは事前に用意しておくに越したことはないと思います。
面接で聞かれること
- 自己紹介、経歴(過去の職務内容など)
- 志望動機
- なぜシンガポールなのか
- 会社について何を知っているのか
- 今後どのように会社に貢献できるか
- 強み・弱み
- どれくらいの期間働きたいのか
などはどこの会社でも聞かれます!事前に日本語・英語両方で用意しておけば、当日自信を持って回答できると思います。
面接で聞くべきこと
意外と大事なのが、面接で何を聞くかです。
- どんな人と一緒に働くのか
- 1日の流れ
- 具体的な仕事内容(自分の認識と実際の仕事に相違がないかなど)
- 評価制度について(ノルマや予算はあるのかなど)
- 英語を使う機会がどのくらいあるのか(英語に不安がある方は特に)
あたりが押さえておいたほうがいいポイントです。
特に、仕事内容についてはしっかりと聞くに越したことはありません。
たとえば「コンサルタント」と謳っているのに、ふたを開けてみればただのコールセンターだった…みたいな話は割とよくあります。
そもそもポジション名が英語なので、英語になじみのない方からすれば仕事内容があまり想像できないこともあるかと思います。(※私はめちゃくちゃありました)
③内定・承諾
めでたく内定が出たら、あとは承諾をするのみです。
数社から内定が出ている場合は、できるだけ早めに決断しましょう。回答が遅くて内定取り消し・・・という話もゼロではありません。(実際、私が人材会社で働いていたとき、何度か耳にしたことがあります。)
スピード感重視のシンガポールには、こちらもスピード感で返しましょう。
シンガポールの転職(人材)エージェントを活用するコツ
あなたは人材エージェントのビジネスモデルをご存知でしょうか。
会社によっても少し異なりますが、ほとんどの場合は、転職者を企業に紹介し、入社が決定したタイミングで、その転職者の年収の数十パーセントをエージェントが企業から受け取るといった仕組みでビジネスが回っています。
つまり何が言いたいかというと、エージェントはボランティアではないということです。
彼らも自分の成績を追っているので、ときに希望とマッチしない企業への応募をごり押しされることもあります。(もちろん親身な方もたくさんいます)
そこで、より良い転職活動ができるよう、意識しておいたほうが良いポイントが2つあります。
- エージェントは複数社登録する
- キャリアアドバイザーの言うことを鵜呑みにしない
以上の2つです。詳しく説明していきますね。
1-エージェントは複数社登録する
これは他サイトとかでもよく言われている事かと思いますが、本当にその通りです。エージェントは複数社に登録するようにしましょう。
なぜなら、会社によって保有している求人は異なるからです。多く登録すればするほど、応募の機会も増えます。
シンガポールはそもそも求人がそれほど多くないかつ、ビザの要件も高いので、エージェントも「この人なら内定が出そう」「この人ならビザがおりそう」と言う人に優先的に求人を紹介します。
転職成功の可能性を最大限にするためにも、1つと言わず、複数のエージェントに登録しましょう。
シンガポールのおすすめ転職エージェント
ちなみに、そんな”エージェント漁り”をした私が登録して良かったと思うエージェントは以下です。
Reeracoen(リーラコーエン)
あまり聞きなれない方もいるかと思いますが、日本では有名な大手広告代理店ネオキャリアのグループ会社です。
とにかくキャリアアドバイザーさんが優秀。親身でレスポンスも超絶早く、こちらの懸念点を先回りして解決してくれたため、とても安心感がありました。
Good Job Creations
シンガポール転職に特化した人材エージェントです。ここは紹介してくれた求人数が一番多かったように感じます。
また、同社が運営しているGood Job Magazinesはシンガポール転職の成功事例やノウハウをはじめたした、シンガポールに関する情報がたくさん載っているので、是非のぞいてみてください。
2-キャリアアドバイザーの言うことを鵜呑みにしない
エージェントに複数社登録すること以外に重要なのが「キャリアアドバイザーの言うことを鵜呑みにしない」という点です。
転職活動を最も近くでサポートしてくれるキャリアアドバイザーですが、人によって言うことが結構異なります。
例えば、
「シンガポールはスピード感が重要だから内定出る前であっても現職は辞めるべき」
と言う人もいれば、
「ビザ発行にあたって、離職の期間が長いとマイナスに捉えられてしまう可能性があるから、転職活動が済むまでは仕事を続けるべき」
と言う人もいます。
中には「シンガポールで君が働けるような求人はないから、うちで雇ってあげる」といって格安の給与を提示してくる詐欺師みたいな人もいました。(※私が働ける求人もちゃんとありました。)
もし私が他社のエージェントで話を聞いていなかった場合、不安になってのこのこと応募していたかもしれないです。
まとめ
以上、20代女性の私がシンガポールで転職したステップについてご紹介させていただきました。
私も転職活動をはじめるまでは、「まだ社会人経験も1年くらいしかないし、雇ってもらえないだろうな」と不安爆発だったのですが、いざ行動を起こしてみると、トントン拍子で内定先が決定。
そして今、日本で瀕死状態で働いてたときからは想像できないほど、生き生きと毎日を過ごしています。(めっちゃ胡散臭く聞こえますが、本当ですw)
ただ、もちろん
『シンガポールの企業に転職する=楽しい日々が待っている』
と言うわけではありません。
就職先のことをあまり知らずに入社してしまって、「こんなはずじゃなかった・・・」とならないためにも、慎重に、情報をかき集めながら納得のいく就職活動にしてくださいね。