こんにちは!シンガポール在住YouTuberのジブリおじさんです。
シンガポールにサラリーマンとして住んで半年。日本と同じアジアの国とは言え、考え方や価値観、働き方、生活スタイルまで何もかも日本と異なります。
そこで今回は、ぼくがシンガポールに住んで感じたカルチャーショックを15コご紹介します。
- シンガポールに住んでみたい、移住してみたい!
- シンガポールと日本の違いが知りたい!
シンガポールのカルチャーショック
すでにYouTube動画にもしていますので、ラジオ感覚で聴きたい方はぜひ動画をご覧ください。
>>シンガポールのカルチャーショックTOP!0!日本人のぼくが3ヶ月住んで感じたこと
街が驚くほど綺麗で清潔
恥ずかしながら、シンガポール来る前までは日本ほど綺麗で清潔な国はないだろうな…と思っていたんです。だがしかし。シンガポールの中心部は日本を超すほど清潔でした。
- ゴミが落ちていない
- モール内のトイレが綺麗
- 地下鉄の車内がピカピカ
- 道が整備されている(道に穴が空いていない笑)
当時はバックパッカーとしてタイ→マレーシア→シンガポールとやってきたので特に驚いたのを覚えています。
ただ、住んでいくうちに分かったこともあります。それは、過剰に綺麗なのは観光客の多い一部のエリアだけという点です。
マリーナベイサンズやセントーサ島は景観もさることながら、衛生面も綺麗。ですが、チャイナタウンやブギスなどローカルの人も多く足を運ぶエリアになると清潔さが失われます。
画像引用:シンガポールの庶民の暮らしぶりを大公開|HDBの自宅をご紹介
ゴミふつうに落ちていますし、トイレも驚くほど汚かったり。(個人的にこれが一番つらい)
街の一部はたしかに驚くほど綺麗ですが、ローカルなエリアになるとそうでもない…というのが今の結論です。まぁそれでも、周辺国より全然きれいですが!
お年寄りや子供への圧倒的な敬意
これ、未だに「すごいなぁ」と思うんですが、シンガポール人はお年寄りや子供に対してとても親切です。わかりやすい例でいうと、電車。お年寄りが優先席に近づくと、大半の人はすぐに席を譲ります。
ただし、シンガポール人全員がそうというわけでもありません。中には、優先席に座っているけど席を譲らない若者もいます。その場合、どうなるか?優先席に座っていない方が席を譲るんです。
こういったことが自然に行われるので心の優しい人が多いなぁ…と感じています。そしてお年寄りだけでなく、子供に席を譲る方も多いです。
法律が厳しく、なんでも罰金
シンガポールは法律が厳しい国として知られていますが、実際にどんな法律があるかご存知でしょうか?
- 地下鉄の飲食禁止&ドリアンの持ち込み禁止
- ポイ捨ては罰金
- ガムの持ち込みは違法
これらは有名ですが、実は他にもいろんな法律があります。たとえば、以下も犯罪です。
- 公の場で他国の旗を掲げる(捕まります)
- ハトへの餌やり($500までの罰金)
- つばを吐く($1,000までの罰金)
- 信号を無視した横断($1,000までの罰金)
- 22:30-7:00の時間帯で公の場でお酒を飲む($1,000までの罰金)
- 男性同士の同性愛(女性同士はOK)
多民族国家なので規律を守るためにいろんな法律があります。おかげで高い水準の治安を維持できているんですね。
寛容な社会
敢えて「寛容な社会」と漠然とした言い方にしていますが、本当そうなんです。たとえば
- 電車で通話してもOK
- 電車など公共の場で子供が泣いても露骨に嫌な態度を取る人はあまりいない
- 少しくらい遅刻してもOK(仕事にて)
こんな感じで、日本よりは圧倒的に寛容だと感じます。生活しやすいですよ!
みんな英語しゃべれる
これも初めてシンガポールに訪れた際にびっくりしたんですが、みんな英語ペラペラなんですよ。その辺のオバちゃんもおっちゃんも英語ペラペラです。
なんでかというと、シンガポールの学校教育では英語を第一言語として教わるから。しかも多くは母国語も並行して学びます。
中華系だとマンダリン、マレー系だとマレー語、インド系だとヒンディー語またはタミル語。そう、シンガポール人の多くは英語を完璧に話せ、しかもバイリンガルなんです。
個人的な話をすると、ぼくは大学進学までアメリカで育ったのですが、日本に来たときはかなりチヤホヤされました。「英語喋れるのすごーい!」という具合で。
でもシンガポールに来てからそれがいかに恥ずかしいことだったかを思い知るのです。だって、シンガポール人みんなバイリンガルですから。英語は喋れて、当たり前なのです。
3食外食が当たり前?驚異の外食率
シンガポールは外食文化が根付いています。3食外食で済ませる家庭も珍しくありません。
- 外食が安い(大衆外食だと200円〜)
- 共働き家庭が多い
- 配達が便利&安い
- キッチンが汚れると家を売却するときの価値が下がる
もちろん自炊する家庭も少なくありませんが、メジャーなのはやはり外食です。
住んでて思いますが、やっぱり便利なんですよね。ホーカーズセンターやフードコートなど、そこら中に安い外食がありますし、しかもGrabやFood Pandaなど配達アプリも便利。
ぼくはGrab Foodの有料会員なんですが、毎月$7.50(約500円)払うだけで毎月30回も配達料金が無料になります。これだけ食事が安くて便利だと外食比率が上がるのも必然かな、と思いますね。
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職場環境が良い
「え、こんなにのんびりと働いていいんだ」というのがシンガポール企業に入社した感想です。以前、日本の会社で約4年間勤めていたのですが、そのときは
- スマホさえ見るのも遠慮する
- 毎日1回は会議が入る
- 遅刻厳禁
- 定時で帰りにくい
- 先輩が残っていると帰りにくい
など、それはまぁストレスフルな職場環境だったんですが、シンガポール企業ではそれが一切ありませんでした。
自慢することではありませんが週に3回は遅刻していましたし、毎日定時で帰っていましたね。上司が残っているから帰りにくいとか、思ったことすらありませんでした。
なんでこんなにのびのびと働けていたかというと、理由はやはり「周りがそうだったから」なんですよね。同僚の多くが遅刻するし、定時ダッシュするし、業務中にスマホ見るし。
日本だと逆で、みんなガチガチだからぼくもそうならざるを得なかったんだと思います。
病欠休暇の存在と、その取得率の高さ
シンガポールには多くの欧州企業のように病欠休暇があります。
年14日がスタンダードですが、有給休暇も別にあるため、合わせて年30日くらい休む権利が誰にでもあるということになります。(年30日と言ったら、丸1ヶ月ですよ。すごい)
そして、みんな驚くくらい病欠休暇をバンバン使います。特に月曜。日曜に憂鬱になったんでしょうね。病院に行けば簡単に診断書がもらえるので、月曜の午前の病院はとても混み合うのです。
祝日が年に11日と少ない
「あまり休めていないな」とシンガポールで働いていて感じていました。試用期間中に有給を取得することができないというのもありますが、シンガポールはそもそも祝日が少ないんですよね。年に11日しかありません。
対して日本は17日もあります。なんとシンガポールより6日も多いんです。
ただし、調べていくと、シンガポールの祝日数は実は世界のスタンダードで、むしろ日本が異常に多いだけっていうのがわかりました。
- 日本:17日
- 香港:13日
- シンガポール:11日
- オーストラリア:10日
- アメリカ:10日
- フランス:9日
- スペイン:9日
- インド:6日
このデータだけ見ると「日本、休みすぎ…」って感じますが、有給の消化率が低いことを考えると実はあまり休めていないんですよね。
驚異の実家ぐらし率
シンガポールのほとんどの人が結婚するまで実家に住み続けます。家族との時間を大切にしている、というのもありますが一番の理由は家賃が高いためとてもじゃないけど賃貸も購入もできないからです。
こちらの動画でもお話していますが、一番安い形態の不動産であるHDB(公共住宅)を借りようと思ったら月15〜20万円が相場になります。購入の場合は2500〜5000万円。
日本だと社会人になったと同時に実家を出る方も多いですが、シンガポールだと家賃が高すぎて現実的ではないのです。よって、結婚を機にローンを組み家を購入する方が多いですね。
タトゥーはおしゃれ
シンガポールの街を歩くと、タトゥーを入れている人をよく目にします。日本的な感覚だとちょっと怖くなるかもしれませんが安心してください。大半の場合、ただのお洒落です。
女性だと首の後ろ、手首や足首にワンポイントで入れている方が多いです。男性だと腕、脚などですね。
文化が多様で10分移動するだけで別世界
個人的にシンガポールの一番好きな面ですね。文化が多様で、しかも国自体がコンパクトなので10分移動するだけで別世界が広がります。
以前、チャイナタウンからリトルインディアまでバスで移動したんです。2階建てバスの一番まえに座席に座り、しばらくスマホをいじっていました。
10分後に窓の外を見たら、もう全然違う世界が広がっていて。
外はまさにインド。インド系の人種が行き交い、ヒンドゥー教寺院も見えます。たった10分で違う国に来てしまったかのような錯覚を覚え、そのときに「シンガポール、面白いな」と思ったのでした。
ありえないくらいのお金持ちが集まっている
シンガポールは世界的な大富豪が多く住む国です。投資家のジム・ロジャーズは有名ですが、あのジャッキー・チェンやビビアン・スーもシンガポールの永住権を持っていると言われています。
「なぜお金持ちが集まるのか?」ですが、一番の理由は所得税・法人税の安さでしょう。所得税は日本と同じで累進課税制ですが、最高でも22%です。法人税も最高17%。税率がとても低いため世界中からお金持ちを惹き付けます。
参考:シンガポールと日本の税率を比較
所得税 | 法人税 | |
シンガポール | 最高22% | 17% |
日本 | 最高45%(+10%の住民税) | 30% |
もちろん、低い税率に加えて
- 治安の良さ
- インフラの整備
- 相続税、贈与税がない
などもお金持ちを惹き付ける理由になります。
レストランの料金が高すぎ問題
レストランが高いというのも大きなカルチャーショックでしたね…。
- ラーメン1杯$15~
- ビールのジョッキ$10~
- レストランでハンバーガー$15~
感覚的には日本の1.5倍は最低でもします。しかも、その上に税金7%とサービス料10%が加算されるんですよ!あわせたら20%近くですよ?ただでさえ料金が高いのに、レジでトドメを刺されるわけです涙。
ただし、ホーカーズやフードコートに行けばサービス料がかかりませんし安く済むので、うまくバランスが取れている…とも言えるかもしれません。
交通費安すぎ
シンガポールの交通費は本当に安いんです!地下鉄で30分移動しても150円くらいですし、タクシーも安い。感覚的には日本の半額くらいです。そのため、ぼくは週に1回くらいタクシーに乗っています。
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ただし、「運賃が安い=働いている人たちの給料が安い」という意味でもあります。
事実、タクシー運転手、飲食スタッフ、コンビニバイトなど特別な能力を必要としない仕事の給料は日本と比較すると驚くほど低いです。(マクドナルドのバイトで時給500円くらい)
車優先の社会
日本と同じ感覚で道を歩いていたら最悪事故に遭います。なぜなら、日本と違いシンガポールは車優先の社会だからです。
シンガポール人は信号のない道をわたる場合、必ず左右の確認をします。そうしなければ、猛スピードで突っ込んでくる車に轢かれてしまう可能性があるからです。
シンガポールは日本人にとってトップレベルに暮らしやすい外国
以上、シンガポールに住んで感じたカルチャーショックを15コご紹介させていただきました。
ネガティブな面もありますが、総合的に日本人としては圧倒的に暮らしやすいなと感じています。
だって
- そこら中に日本食屋あるし
- 英語も通じるし
- 治安は日本と同レベルだし
- インフラ整っているし
- 日本人コミュニティもあるし
- ご飯美味しいし
正直、こんなに住みやすい外国、ほかに無いんじゃないかと思います。
多少のカルチャーショックはありますが、ぼくの場合はすぐに慣れ、快適に生活することができています。「シンガポールに住みたい!」という方向けに移住(就職)の全ステップを書いていますので合わせて読んでみてくださいね。
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