シンガポール旅行の際に恐らく最も利用するであろう交通手段が電車(地下鉄MRT)です。
乗り方は日本と大きな差はありませんが、チケット(乗車券)の種類が複数あったり、料金が異なったり…渡航前にチェックしておくべきポイントがいくつかあります。
この記事ではシンガポールの電車(地下鉄MRT)の乗り方を分かりやすく解説していきます。
シンガポールのMRT(地下鉄)の路線図マップ
文字が小さくて読めない方は以下から地図マップをダウンロードできます。
乗車券(チケット)の種類
シンガポールの電車(地下鉄MRT)に乗るためには以下のうちいずれかが必要になります。
スタンダードチケット※2022年から販売を終了
通常の切符(回数券)。- Ez-linkカード ★最もおすすめ!
チャージ式ICカード。スタンダードチケットより安く乗れるがS$5のデポジット(カード発行代金)は返金不可 - シンガポールツーリストパス(Singapore Tourist Pass)
バスや地下鉄が乗り放題になるカード。観光地やレストランの割引もつくが、1日券、2日券、3日券しかない。4日以上の滞在ならEz-linkカードを推奨
それぞれの詳細を解説していきます。
スタンダードチケット(※販売終了)
2022年からスタンダードチケットの販売は終了となりました。よって、MRT(地下鉄)への乗車は後ほど解説するEZカードで行ってください。
Standard Ticket(スタンダードチケット)はシンガポールの通常の切符です。地下鉄の券売機で購入できます。
ただの紙切れに見えますが、実はチャージ機能つき。1枚発行すると6回まで券売機でチャージして利用できます。(有効期限は購入日から30日)
スタンダードチケットの表面に記載されている通り、
1回目で10セントのデポジットが加算3回目で10セントのデポジットが返却6回目で10セントの割引が適用
以下の表でより詳しく解説しています。
ただ、Ez-linkカード(チャージ式のICカード)の方がスタンダードチケットより安く電車やバスに乗車できます。
Ez-linkカード
Ez-linkカードはチャージ型のICカード。日本でいうPASMOやICOCAです。
Ez-linkカード料金詳細
- MRTチケットオフィスの料金:S$12(カード代金S$5、チャージ代金S$7)
- セブンイレブンの料金:S$10(カード代金S$5、チャージ代金S$5)
※デポジットのカード代金は返却不可能
上記の通り、Ez-linkカードはスタンダードチケットより安く電車に乗れます。たとえば、チャンギ国際空港→Bayfrontの場合の料金を比較すると、
- スタンダードチケット:S$2.45
- Ez-linkカード:S$1.84
その差、円換算で約50円!
ただし、Ez-linkカードは購入できるMRTチケットオフィスは限られている上、デポジットのS$5(約400円)は返却不可能です。
トランジットでしか滞在しない…という人はデポジットが返却できないので元が取れないかもしれませんが、シンガポールに2,3日以上滞在する人にはおすすめです。
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シンガポールツーリストパス
シンガポールツーリストパスは旅行者向けに発行されているパスです。MRT(地下鉄)やバスが乗り放題になるほか、一部観光施設や飲食店で割引がききます。
メリットとデメリットを比較してみましょう。
シンガポールツーリストパスのメリット
- MRTやバスが乗り放題になるためいちいちチャージしなくてよい
移動が多い場合はEz-linkカードより元が取れるかも - これ1枚で電車やバスにスムーズに乗れて便利(改札にかざすだけでOK)
- 提示すると、一部の観光施設や飲食店で割引がきく
シンガポールツーリストパスのデメリット
- 移動が少ない場合は元を取るのが大変
シンガポール・ツーリストパスはチャンギ国際空港、オーチャード、ベイフロントなどの主要MRT駅で購入できます。ツーリストパスの詳細は公式サイト(英語のみ)からどうぞ。
どのチケットが一番おすすめ?
旅程にもよりますが、個人的にはEz-linkカードをおすすめします。日本のSUICAやICOCAと同じように、あらかじめチャージしておくだけで簡単に公共交通機関が利用できるためです。
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地下鉄MRT(電車)の乗り方
シンガポールの電車(地下鉄MRT)の乗り方は日本と大差ありません。
電車に乗る手順
- 目的地までのルートをGoogle Mapなど地図アプリで検索
- 乗車券を購入する(、Ez-linkカード、シンガポールツーリストパスのいずれか)
- 改札に入るときも出るときも乗車券をタッチする
①ルートや路線図を確認
まずはルートの確認ですが、おすすめはGoogle Mapなどの地図アプリです。行き先を検索するだけで、現在地から最も都合のいい電車と時間が表示されます。
なお、地図アプリを使う場合は通信環境が必須です。楽天グループ『Voyagin』のSIMカードまたはポータブルWiFiが安く利用できます。
②チケット(乗車券)を購入
各チケットの購入場所
- Ez-linkカード:主要地下鉄のチケットオフィス及びセブンイレブン
- シンガポールツーリストパス:主要地下鉄のチケットオフィス
スタンダードチケット:券売機※販売終了
すべての駅の券売機でEz-linkカードのチャージができます。
- 券売機のカード置き場にEz-linkカードを置く
- 「Select Card Options」という画面に自動でうつる
- 右上の「Add Value(All Options)」にタッチする
- 「Select Mode of Payment」という画面に自動でうつる
- 現金の場合は左の「Cash」を、クレジットカードの場合は右の「Credit/Debit Card」をタッチする
- チャージ額をタッチする
- 現金なら券売機の右上のお札入れにお札を入れる
クレジットカードならPINナンバーを入力する
- ここをタップして写真付きで手順を見る
①券売機のカード置き場にEz-linkカードを置く
②「Select Card Options」という画面で右上の「Add Value (All Options)」をタッチ
③現金でチャージする場合は左の「Cash」を、クレジットカードでチャージする場合は右の「Credit/Debit Card」をタッチ
④チャージする金額をタッチし、入金して完了
③改札に乗車券をタッチする
あとは日本と同じで改札に入るときも出るときもカードをタッチします。Ez-linkカードの場合はモニターに残額が表示されるのでチェックしておきましょう。(残額がS$3以下になった場合は入場できません)
なお、シンガポールの電車には時刻表がありません。ホームの頭上のモニターにて次の電車が来る時間が確認できます。
地下鉄MRT(電車)に関するよくある質問
最後に、シンガポールのMRTに関するよくある質問とその回答をまとめます。
飲み物や食べ物の飲食はできる?
シンガポールの電車は飲食厳禁です。違反するとS$500(約4万円)までの罰金を支払う場合も。水も原則禁止ですので飲まないよう注意しましょう。
なお、これは有名な話ですが、ドリアンも持ち込み禁止です。
始発と終電は?
路線によって異なりますが、始発は大体5:30〜、終電は00:00頃です。なお、シンガポールはタクシーが日本の何倍も安いので、終電を逃しても特段問題ありません。詳細は以下の記事をご覧ください。
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