Ez-link Card(イージーリンクカード)を購入すべきかシンガポールツーリストパス4種のうちどれかを購入すべきか、迷っていませんか?
どれもシンガポールの公共交通機関の乗車が便利になるカードですが、比較がちょっと大変ですよね。
結論からいうと、
- 移動が多く、シンガポールに数日(1〜3日)しか滞在しないひとはシンガポールツーリストパス
- 移動が少なく、シンガポールに4日以上滞在するひとはEz-linkカード
がおすすめです。
この記事ではEz-linkカード、シンガポールツーリストパスそれぞれの詳細とメリット・デメリットについて他のサイトより一歩踏み込んで解説します。
シンガポールツーリストパスとEz-linkカードをひと目で比較
表の最初の4つがシンガポールツーリストパスで一番最後がEz-linkカードです。(スマホ閲覧の方は表を右にスクロール可能)
シンガポールツーリストパス | SGツーリストパス | シンガポールツーリストパスプラス | STPチャーム | Ez-linkカード | |
価格 | S$10/S$16/S$20 | S$25 | $38 | S$36.90 | S$7 |
期間 | 1日/2日/3日 | 3日 | 3日 | 1日 | 5年 |
デポジット | S$10(返金可能) | なし | なし | なし | S$5(返金不可) |
その他 | 一部の観光施設や飲食店が割引 | ツアーやグッズが無料付属 |
それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
Ez-linkカードは料金をなるべくおさえたい旅行者におすすめ
Ez-linkカードはチャージ式のICカード。日本のPASMOやICOCAなどと同じ感覚で使用でき、通常のきっぷを買うより安くMRT(地下鉄)やバスに乗ることができます。
Ez-linkカードのメリット
- 割引料金で公共交通機関に乗れる
- これ1枚で電車やバスにスムーズに乗れて便利(改札にかざすだけでOK)
- 使いきれなかったチャージ分は払い戻しできる
Ez-linkカードのデメリット
- デポジットのカード代金(S$5)は返金不可
シンガポールツーリストパスのように乗り放題にはなりませんが、移動が少ない方はEz-linkカードの方が安く済みます。
Ez-linkカードの買い方、購入場所、チャージ方法、使用方法、払い戻し方法などについては以下の記事で詳細にまとめています。
関連記事:Ez-linkカード完全ガイド〜買い方から払い戻しまで〜
シンガポールの移動に便利な交通系ICカード Ez-linkカード(イージーリンクカード)。安くMRT(地下鉄)やバスに乗ることができ、しかも改札でピッとかざすだけでよいのでシンガポール旅行の際はぜひゲットしておきたいところ。[…]
シンガポールツーリストパスは移動が多い旅行者におすすめ
シンガポールツーリストパスは旅行者向けに発行されているパスです。MRT(地下鉄)やバスが乗り放題になるほか、一部観光施設や飲食店で割引がききます。
※4種あるパスのうち、SGツーリストパスとSTPチャームには観光施設の割引特典はありません(乗り放題になるのみ)
シンガポールツーリストパスのメリット
- MRTやバスが乗り放題になるためいちいちチャージしなくてよい
移動が多い場合はEz-linkカードより元が取れるかも - これ1枚で電車やバスにスムーズに乗れて便利(改札にかざすだけでOK)
- 提示すると、一部の観光施設や飲食店で割引がきく
シンガポールツーリストパスのデメリット
- 移動が少ない場合は元を取るのが大変
1日の移動が多く、滞在期間も3日以内のひとにシンガポールツーリストパスはおすすめです。
関連記事:シンガポールツーリストパス完全ガイド(リンク工事中)
実はかなり大変!ツーリストパスで元を取るには?
MRT(地下鉄)やバスにどれくらい乗れば、シンガポールツーリストパスの元が取れるのでしょうか?
結論からいうと、1日に10回以上 公共交通機関に乗るのであれば元が取れそうです。
根拠となる計算式:
Ez-linkカードを使用した地下鉄やバスの乗車賃は1回あたりS$0.73~S$1.95。中心街の移動のみの場合、1回あたりの乗車賃は平均S$1.00程度。
シンガポールツーリストパスの1日券の料金はS$10。
つまり、10回以上乗るのであれば元が取れる計算。
※シンガポールツーリストパスの3日券を購入すれば1日あたりの料金は$8.30。この場合、8回以上乗れば元がとれます。
このように、シンガポールツーリストパスで元を取るのはちょっと大変です。
もちろん、一部の観光施設や飲食店で割引がきく特典もあるので一概には言えません。
ただ正直なところ、シンガポールツーリストパスの観光施設の割引率はあまりよくありません。Voyaginなどのクーポンサイトで観光チケットを購入した方が安くなる場合もあります。
参考:観光施設の料金比較
通常料金 | シンガポールツーリストパス料金 | Voyagin料金 | |
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール | S$79 | S$73.50 | S$75 |
クラウドフォレスト+フラワードーム入場券 | S$28 | S$23 | S$23 |
セントーサ島ケーブルカー(往復券) | S$35 | S$29.75 | S$24.50 |
トリックアイミュージアム | S$25 | S$18.75 | S$18 |
※すべて2019年12月時点の料金
もちろん、クーポンサイトにはない飲食店の割引などもシンガポールツーリストパスには含まれていますが、あまりパッとしないラインナップです。(内容は公式サイトで確認できます)
つまり、
元が取るのが大変なシンガポールツーリストパスよりEz-linkカードとVoyaginの併用の方がコストパフォーマンスが高くなる場合が多い
というのが実情です。
しかも、公共交通機関だけでなくタクシーも利用することを想定すると、なおさら元が取るのが大変…というのが理解できるのではないでしょうか。(シンガポールツーリストパスはタクシーで利用できません)
関連記事:料金は日本の1/2以下?シンガポールのおすすめタクシーアプリ
もちろん、シンガポールツーリストパスには『チャージしなくて良い』というメリットがありますので、予算に余裕があって「いちいちチャージするのが面倒と」いう方は購入を検討しても良いと思います。