シンガポールといえば、日本からの時差もたった1時間、様々な観光名所やおいしいグルメが有名なので沢山の観光客が訪れる国ですよね。
実際にシンガポールに住み始めて数ヶ月の私ですが、夜の一人歩きは全く問題なく、街で会う地元民の方々もとても優しくて「移住してきて本当に良かった」と感じています!
ただやはり観光や住む際に気をつけるべきポイントはあります。日本と同じ感覚で過ごしているとトラブルに巻き込まれる可能性もあるでしょう。
この記事では、アメリカで約2年半暮らしシンガポールに移住してきた私の感想も含め、シンガポールの治安についてデータも踏まえた上で徹底的にご紹介します。
シンガポールが治安がいい国と言われる理由
結論を先に言うと、シンガポールは世界でトップレベルに治安がいい国です。
Safe Cities Index 2021(世界の安全な都市ランキング)によると、シンガポールは世界第3位に安全な都市(国)に選ばれており、またGlobal Peace Index(世界平和度指数)では第11位に選ばれるなど世界的にもシンガポールは治安の良い安全な国と認められています!
また、日本に住んでいた頃はゾッとするような怖いニュースをたまに見かけましたが、シンガポールに来てからはまだ一度も耳にしたことがありません。痴漢も日本では日常茶飯事だと思いますが、シンガポールでは即ニュースになるほど稀です。
では、一体どうやってシンガポールは国全体で治安の良さを保っているのでしょうか?考えられるのは、以下の2つのポイントです。
厳しいルール規制
シンガポールは周知の通り、あらゆる事柄について厳しいルール規制があります。
身近なものでいえば、22:30以降は公共の場での飲酒禁止になっており、お酒を買うこともできません。未申請でのタバコの持ち込みやゴミのポイ捨て、地下鉄内での飲食でさえも全て罰金の対象になってしまいます。
ですが、こうやって様々な規制と罰金制度で私たちの生活の質を守ってくれているのがシンガポール政府なのです。
編集長メモ:
シンガポールに住んで3年のジブおじさんです。シンガポールは法律が厳しいとはいえ、普通の日本人からしたらそんなに不便しない上、特段ビクビクして生活しているわけでは決してありません。「シンガポールは明るい北朝鮮だ」と揶揄されることがありますが、住んでいる身からしたら、全くそんなふうには思いません。
シンガポールは人口の4割以上が外国人と言われています。いわゆる発展途上国から来ている人も多く、そうなると常識が私たちとは全く違うわけです。例えば、インドではゴミを道や鉄道に捨てるのは割と普通だったりしますが、シンガポールでは当然そうではありません。
いろんな国から来た人たち全員が安心して気持ちよく暮らせるために、厳しい法律があるんですね。
いろんな法律たちも私たちの日常生活を脅かすようなものではないため、安心して生活することができます。
その他のシンガポールの変わった法律は以下の動画で紹介しています。
低い犯罪率
Global Noteの「世界の殺人発生率」によると、シンガポールは日本を押さえ、全146ヵ国中8位に殺人発生率が少ないと報告されています。こちらは2020年のレポートですが、世界から見ても凶悪犯罪がほとんど起きない安全な国と認知されているようです。
また、膨大な数の防犯カメラも街の至るところに設置されており、犯罪など防止のため監視されています。ニュースサイトTodayによると、シンガポールは2030年までに9万個以上の防犯カメラを設置予定で、これらの防犯カメラは犯罪防止の他、警察官たちの事件の捜査に利用する目的でカメラの設置を増やすそうです。
編集長メモ:
シンガポールは本当に、あらゆるところに監視カメラがあります。壁と同化しているので気づかない場合も多いのですが、ふと公園の電柱を見上げるとちゃんと設置してあったり。
大量の監視カメラはプライバシー侵害なども起こりうるので賛否両論ではあるかと思いますが、シンガポール政府はプライバシーより、カメラを設置して治安を維持することを重視しているのです。
シンガポールで気をつけないといけない犯罪とは
シンガポールは世界的に治安が良く安全とは言え、気をつけるべきポイントはやはりあります。人口が約570万人いるので、その中に悪い人がいても不思議ではありませんよね。また、少し古いデータですが、2017年は1,700万人の観光客が訪れました。人口の3倍以上が外国から来ているので、その中にも悪い人たちがいてもおかしくないですよね。
つまり、シンガポールは治安がいいとは言え、念のため用心すべきなのです。以下は最低限気を付けるようにしましょう!
シンガポールで気をつけるべき犯罪
- スリ
- 置引き
- 夜中の一人歩き(日本と同様に安全ですが、念のため。避けられるなら避けましょう)
- 詐欺電話&SMS(在住者は特に。外国からの詐欺被害は増えています)
地元では「Low crime does not mean no crime」という言い伝えがあります。「犯罪率が低いからと言っても、全くないわけではない」と言う意味です。これはどの国でも一緒だと思いますので、上記を中心に用心しつつ観光を楽しみたいですね。
シンガポール にもある!?観光では避けたいエリア
いくら治安が良く安全な国とはいえ、全く犯罪の起きないパーフェクトな国はありませんよね。以下では、良く耳にする「シンガポールの危険エリア」は本当に危ないのか?私が実際に訪れた際の感想も含めて紹介します!
ゲイラン・エリア
まず始めにGeylang(ゲイラン)エリアですが、こちらは風俗営業が合法化されているため一部区域は立ち寄る際には注意が必要です!夜の一人歩きなどは念のため気を付けた方が良いかと思いますが、実際に私が日中にゲイランを歩いてみたところ、危険は一切感じませんでした。
全体的に人気はあまりなかったのですが、お昼時のホーカーセンターには人が沢山いて美味しそうな匂いも!あとはドリアンを売っているお店や、フルーツを売るお店を沢山見かけました。
今回はカラフルなプラナカンハウスで有名なカトンエリアに近いゲイランエリアを歩いてみましたが、想像より町並みがキレイでしたね。
編集長メモ:
ゲイランは地元民の間では「グルメの街」として知られています。実際に、安くて美味しいグルメがたくさん!こちらの動画で紹介した亀のスープやカエルのお粥はゲイランが特に有名です。
ゲイランは売春合法地帯ではあるのですが、ゲイランも当然シンガポールです。お昼にプラプラする分には、特に危険を感じるとなく観光できると思います。
以前、インスタグラムでシンガポール人のフォロワーさんたちにアンケートを取りました。「ゲイランは危ないから観光客は避けた方がいいか?」と聞いた結果・・・
なんと、92%(1,700名)が「NO」と回答。そう、これが地元民の見解なのです。
それなのにネットには「ゲイランは近づかない方がいい」など無責任な記事が散見されています。記事を鵜呑みにしてゲイランを飛ばしてしまうと、勿体無い。古き良きシンガポールが残っている地域でもありますので、ぜひ観光を楽しんでいただきたいと在住者としては切に思います。
チャイナタウン、リトルインディア、アラブストリート・エリア
次にチャイナタウン、リトルインディア、アラブストリートエリア。これらは治安が悪く危険なエリアというわけではなく、偽物が並ぶお店があったり、スリに合う人が多いそうなので観光の際に注意が必要なエリアです。
チャイナタウン、リトルインディア、アラブストリートはそれぞれシンガポールの中心地に位置しているのでアクセスも良く、観光客で賑わうエリアになっています。ホーカーズでおいしいご飯を食べたり、シンガポール土産を安く買うのにおすすめのエリアです!
シンガポールは世界トップレベルに治安がいい国
ということで、シンガポールが治安が良い国と言われる理由や、シンガポールの危険エリアと呼ばれる地区についてでした!夜の一人歩きは基本的に問題なく、その他生活面でも安心して生活できますが、やはり街歩きでのスリなどや偽物を売るお店には十分注意してください。
シンガポールへ来たばかりの頃、大きなショッピングモールの中にある両替所でケータイを忘れてしまい…30-40分後に気づいたので諦めかけて両替所に戻ると、両替所のおじさんがケータイを持っていてくれて本当にびっくりしました。
日本では無くし物も戻ってくることが多いかと思いますが、今まで住んでいたアメリカではあり得ない光景なので、こういった日常の面でも治安の良さをしみじみと感じています…。
最低限気を付けつつ、シンガポールの観光を目一杯楽しんでいただけたら幸いです。
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