シンガポール屈指の人気5つ星 高級ホテル『フラトンホテル(The Fullerton Hotel)』。1928年に完成した歴史的な建造物で、ホテルに改装される1996年まで中央郵便局や政府関係者のオフィスとして利用されていました。
ぼくがフラトンホテルに宿泊した理由は、
- マリーナベイサンズとWホテルに泊まったので、次は定番であり歴史のあるフラトンホテルに宿泊したかった
- 重厚感と高級感のある内装に惹かれた
- コロナで観光客が来られないなか、在住者向けにお得なプランを提供していた
この記事ではフラトンホテルのヘリテージルームとスイートルームに宿泊した筆者が宿泊記をお送りします。
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有…
フラトンホテルをお得に安く予約
ぼくは公式サイトから予約しましたが、各種ホテル予約サイト(アゴダなど)も独自のプランや料金で予約を受け付けているのでチェックしておきましょう。
参考に、主要予約サイトの宿泊料金を記載いたします。
Booking.com | エクスペディア | アゴダ | 公式 | |
料金 | $455.50 | $506 | $455.50 | $455.50 |
※料金は宿泊日を10月14~15日、2名、朝食なし、ヘリテージルームに設定した場合
※料金は税金、サービス料込みの場合
フラトンホテルを安く予約するならBooking.com、アゴダ、公式サイトのいずれかが良さそうですね。なお、公式サイトは日本語に対応していないので英語に不安のある方はBooking.comかアゴダが安心です。
フラトンホテル・シンガポールにチェックイン
最寄りのRaffles Place(ラッフルズ・プレイス)駅から徒歩4分。汗をかくことなくフラトンホテルに到着しました!
チェックインの場所が少し分かりづらかったので辺りを見ましていると、すぐにスタッフさんがチェックインカウンターまで案内してくださいました。
フラトンホテルの通常チェックイン開始時間は15時から。チェックアウトは午後12時です。
フラトンホテルの外観・内装はどちらも圧巻。
静かで荘厳な雰囲気が漂います。1階のロビーにはチェックインカウンター、レストラン、カフェ、お土産屋さんなどが。
チェックインを済ませたらさっそくエレベーターで上にあがります。
フラトンホテルの部屋タイプ|おすすめはどれ?
フラトンホテルには約15種類の部屋タイプがあり、すべて独自の建築美や内装が備わっています。同じ部屋タイプでも客室の広さに幅があるのが特徴です。
部屋タイプ | 広さ(平米) |
Premier Courtyard Room | 42 m2 |
Heritage Room | 34-58 m2 |
Quay Room | 36-39 m2 |
Marina Bay View Room | 36-39 m2 |
Esplanade Room | 53 m2 |
Straits Club Courtyard Room | 42 m2 |
Straits Club Heritage Room | 37-71 m2 |
Straits Club Quay Room | 36-39 m2 |
Straits Club Marina Bay View Room | 36-39 m2 |
Premier Collyer Suite | 65 m2 |
Palladian Suite | 93 m2 |
Loft Suite | 109 m2 |
Fullerton Suite | 90 m2 |
Governor Suite | 77 m2 |
Presidential Suite | 201 m2 |
一番安い部屋のタイプはPremium Court Yard Room(プレミアム・コートヤード・ルーム)ですが、以下のデメリットがあるので正直あまりおすすめできません。
- 窓がすべて内向き(ロビー向き)になっていて外の景色がみえない
- カーテンを閉めない限り他の客室から丸見え
数千円多めに捻出してヘリテージルーム以上の部屋を予約することをおすすめします。
ぼくたちはヘリテージルームを予約しましたが、コロナで観光客がいなかったためかマリーナベイルームへ無料でアップグレードしていただきました。
部屋は7階の角部屋。初のフラトンホテル、どきどきしながらドアを開けました。
マリーナベイビュールーム(Marina Bay View Room)
第一印象は「素晴らしい」!
部屋の大きさは約36平米と想定より小さかったですが、自然光をたっぷりと入れてくれるバルコニーが付いていたため窮屈さは感じません。高級感・重厚感のあるインテリアと部屋の作りは素晴らしいです。
部屋の目玉であるバルコニーに出てみると…。
こんな景色が待っています!
マリーナベイが一望できます。眼下にはフラトンベイホテル、右手には金融街であるマリーナベイ・ファイナンシャルセンター、そして最近できた世界唯一 水上に浮かぶアップルストアまでバッチリと見えます。
部屋に戻って机を確認すると、harman/kardonのブランドスピーカー、電話、タブレットがありました。
今回 特に便利だと感じたのがタブレット。ルームサービスの注文、枕の注文(何と約10種類あります!)など簡単な依頼であればわざわざ電話をかけなくてもタブレットで済ませることができます。
ミニバー
ミニバーは美しい木彫。
右の水以外は有料となり、日進のカップヌードルで10ドル(約800円)でした。
トイレ・シャワー
個人的に最も驚いたのがシャワーとトイレ。想像より遥かに広かったのです!
内装は高級感があり、きらびやか。シャワーの水圧も申し分ありませんでした。小さな椅子もあるのもありがたいですね。
バスタブは172cmのぼくでも余裕で入る大きさです。バスタブ内の左右に起き上がりやすくするための取っ手があり、細かいところまで配慮されているのは嬉しいポイント。
シャワールームで一番おどろいたのはトイレでしょうか。
フラトンホテルのトイレは何とTOTO製でウォシュレット付き!
日本だと当然ですが実はシンガポールではレア。一流ホテルのマリーナベイサンズ・ホテルやラッフルズホテルですらウォシュレットはありません。
アメニティ
フラトンホテル・マリーナベイビュールームのアメニティのブランドはATKINSONSで統一されていました。
ATKINSONSはイギリス・ロンドン発のパフューム・ハウス。香水の香りが注入されたアメニティ類は香りがとってもよい!男性のぼくでもテンションが上がるほど気に入りました。
ちなみに、ATKINSONSのアメニティは1階のギフトショップでも購入できるのですが、料金は何とひとつ8SGD(約600円)。
アメニティはほかにも
- 歯ブラシセット(2つ)
- シェーバー
- コーム
- シャワーキャップ
などがありました。
フラトンスイートルーム
マリーナベイビュールームに問題が起きたため(ホテルの名誉のために詳細は伏せておきます)、スイートルームにアップグレードしていただきました!
入ると、いきなり長い廊下がお出迎え。さすがスイートルームということもあって、90平米とかなり広いです。突き当りを左に行くとベッドルームがあります。
見てください、この圧倒的な広さ!大きな窓からシンガポールリバーを眺めることができます。
ベッドの反対側にはテレビとデスクも。スイートルームになると空気清浄機もついてくるみたいですね。
リビングは開放感があり、白・ブルー・オレンジ・茶色のうつくしい色合いです。自然光が大きな窓からたっぷりと入ってきます。
そしてスイートルームで一番驚いたのがバルコニー。驚くほどの広さだったんです。
見てください、この開放感!
夕暮れに美しい景色を見ながらワインを飲む…極上のひとときが過ごせました。
こちらはフラトンスイートのトイレ・シャワー室。洗面台2つ、バスタブ、シャワー、TOTO製のトイレがあります。
さすがスイートルーム、アメニティはBALMAINというプレミアム・ブランドで統一されていました。ヘリテージルームのATKINSONSよりワンランク上のものになっております。
もうひとつヘリテージルームと異なる点はピンクのバスソルトがつくこと。自室でスパが出来てしまいますね。
フラトンホテルの施設
次はフラトンホテルのプールとジムを紹介していきます。
プール
フラトンホテルのプールはコロニアル建築が間近に感じられます。プールからマリーナベイサンズは見えませんが、シンガポールリバーや美しいビクトリア劇場が見えます。
プールの雰囲気自体は申し分ないのですが、お子さんなどがいる場合はプールが150mのマリーナベイサンズ・ホテルやWホテルも検討してもよいかもしれません。
特にWホテルはプールがシンガポールのホテルでは最大規模(面積約1338平米)。しかもウォータースライダーまであって大人も子供も楽しめます。
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ジム
フラトンホテルのジムは清潔感があり、最低限のトレーニングができる環境です。
フラトンホテルのジム設備:
- 有酸素運動のマシン
- 筋トレマシン
- ダンベルやベンチ
- ストレッチコーナー
ただ、ベンチプレスやスミスマシンなどはないので一部の方にとっては物足りないと感じるかもしれません。筋トレのマシンのメーカーも聞いたことがなく、少し安っぽい印象でした。
フラトンホテルの朝食
フラトンホテルの朝食も正直すこし期待はずれでした。
朝食はフラトンホテル1階のTown Restaurant(タウンレストラン)にて取ることになります。以前、ディナーのビュッフェに行ったことがあったので雰囲気は知っていました。
朝食は6種類から選べ、それぞれパン・ヨーグルト・フルーツ・ジュース・コーヒー/紅茶が付いてきます。ぼく達は洋食メニューのFresh Farmed Eggsとラクサを注文。
シェフがそれぞれ注文を受けてから調理してくれます。味は正直「可もなく不可もなく」で、5つ星ホテルとしては少し残念に思えました。
しかし、ここでもスタッフさんの笑顔やサービスが最高レベルに気持ちよかったのが「流石だな」と感じましたね。
とはいえ、やはり45ドル(サービス料と税金込みだと53ドル!)の価値は正直ないかもしれません。
朝食の味とコストパフォーマンスにこだわるのなら、バスで10分のマックスウェル・フードセンターやマリーナベイサンズの真向かいのスターバックスを検討してみてください。
カプチーノはメニューにありませんでしたが注文したら頂けました。絵柄がかわいい!
その他のダイニングオプション
フラトンホテルに宿泊しているゲストはタウンレストラン以外の5つのレストランにて食事をとることができます。
フラトンホテル及びフラトンベイホテル内のレストラン一覧:
- Jade(フラトンホテル:広東料理)
- The Courtyard(フラトンホテル:ハイティーが人気)
- La Brasserie(フラトンベイホテル:フレンチ)
- The Landing Point(フラトンベイホテル:多国籍)
- Lantern(フラトンベイホテル:バー)
La Brasserieでランチ
ぼくたちはフラトンベイホテルにあるLa Brasserieでランチを食べることにしました。フラトンホテルからフラトンベイホテルまで地下通路でアクセスできます。
店内は天井が高く、全面ガラス張りで美しいマリーナ湾が眺めます。
La Brasserieはフレンチですがバクテーやチキンライスなどのローカルディッシュも提供しています。ぼくたちが注文したのはSteak & Frites(S$68)とConfit De Canard(S$49)。
ステーキは和牛が使用されていて、口の中で溶けます…!フレンチフライもカリカリでトリュフの香りもしていて美味しかったです。
鴨肉のコンフィは皮がカリカリで見た目もきれいだったので期待していたのですが、残念ながらお肉は塩辛く味も単調に感じました。
総合的にLa Brasserieは店内の雰囲気と場所が素晴らしく、ステーキも美味しかったのでまた来たいと思えましたね!次回は夜に訪れてみたいです。
フラトンホテルのサービス
フラトンホテルの宿泊記動画でも繰り返し述べているのですが、フラトンホテルのサービスはピカイチです。シンガポールで今まで泊まったどのホテルよりもサービスが最高でした。
スタッフさんはみんな屈託のない笑顔で接客してくれ、しかも細かい気配りまで効きます。「やらされている感」が一切なく、清掃員までも徹底して気持ちよく挨拶してくれます。
総合的に、サービスの品質の高さがフラトンホテルで最も特筆すべき点だと感じました。ほかの群を抜いて素晴らしいです。
まとめ:フラトンホテルはシンガポールで外さないホテル
以上、シンガポールの宿泊記&レビューをお送りしました。最後に良かったところと残念だったところをまとめると、
デメリット(少し残念に感じたところ)
- タウンレストランでの朝食の質が高くなかった
- プールが少し小さ目
メリット(良かったところ)
- サービスの良さ
- 美しい建築日と部屋の内装
- アクセス(中心街のど真ん中)
総合的に、とても満足できる宿泊となりました。
- 初めてのシンガポール旅行で移動に便利なホテルに宿泊したい
- 5つ星ホテルならではの最高のサービスを経験してみたい
- 写真映えするホテルに泊まってみたい
そんな方に自信を持っておすすめできるホテルです。シンガポールにお越しの際はぜひフラトンホテルに泊まってみてください!
シンガポールはアジアではもちろん世界トップレベルにお金持ちの国。世界中の富裕層や旅行者が集う国際都市で、高級ホテルもたくさん存在します。マリーナベイサンズ・ホテルも眺めのいい、定番高級ホテルですが、せっかくなら他の選択肢も知りたいで[…]
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